ヒラリラー 2017年北海道旅行記

4日目(8月8日)

慌ただしい宗谷岬

2日ぶりに横になれ、布団で寝れたので大分疲れを取ることが出来た。今までの旅行はずっと車中泊とかずっと満喫泊で徹夜で漫画読みまくる!とかやってきたわけだけど、それだと疲れが取れなく列車内で爆睡したりしてたのでこれではいけない、と今回の旅ではしっかり寝れるように配慮しました。

以木以の朝食はとろろに焼き魚、サラダに漬物、イカの切り身と割りと渋いメニューだったので食べるのに苦労したが、焼き魚は美味しかった。宿を10時にチェックアウトし、まず向かうのは日本最北の地である宗谷岬である。稚内から宗谷岬までは約30kmと意外と離れており、バスで40分、往復で2500円の道程であった。車内は中国人らしき観光客がいっぱいいたのが、君たち母国には黒竜江省とかもっと北の地があるだろうが…と思ったが、もしかしたら台湾人なのかもしれない。

宗谷岬の手前に石碑が立っているが、事前情報に寄ると間宮林蔵が樺太に旅立った地…らしい。もう少し進むと小島が見えてくるが、これこそが日本政府が実効支配している真・最北端の地の弁天島である。納沙布岬の時も迂闊に日本最東端とか言うと謎の勢力が択捉島とか南鳥島とか言い始めるので、日本最◯端という言葉には注意せざるを得ない。安心して使えるのは日本最西端の与那国島だけだろうか?

日本実効支配下真・最北端の地、弁天島 日本実効支配下真・最北端の地、弁天島

そんなわけで着いた”本土”最北端の宗谷岬である。宗谷岬の周辺は見事に観光地化がされており、お土産屋はもちろん観光客向けの食堂や民宿、休憩所や博物館まであった。とは言え今回の宗谷岬の所要時間はなんと44分!これは11:56のバスを逃すと3時間後の15:01までバスが来ないことが最大の原因だった。そんなわけで早々に日本最北端で記念撮影しようかと思ったが、なんとなんとライダー達の群れが大行列を作っていた。しかも一人一人乗ってきた自転車を碑の前で持ち上げて記念撮影するもんだから時間がかかってしょうがない。とてもじゃないが悠長に順番待ちしているほど時間もないので、仕方なくライダー達の群れの写真を撮って高台の方に移動することにした。

大行列の日本最北端の碑 大行列の日本最北端の碑

碑のちょっと南側は高台になっており、各種モニュメントが立ち並んでいるのだが観光客はこっちの方にはあまり来ず、ずっと碑の前で有難がって記念撮影ばっかしてるのがちょっと滑稽だった。ここには宗谷海峡を監視していた、大岬旧海軍望楼跡があったり、有名なアメリカ軍の潜水艦ワフー最後の地だけあって慰霊碑があったり、大韓航空機爆破事件の慰霊碑やら平和の鐘やら宮沢賢治の碑やらあけぼの像やら、宗谷海峡を発見したラ・ペルーズの記念碑やら色々と立ち並んでましたね。

高台は望楼跡が設置されるのも納得できるくらいの見晴らしの良さで、残念ながら曇っていたせいで樺太を望むことはできなかったが、冬の朝方なんかは空気が澄んでいて樺太がうっすらと見えるらしい

こんな感じで見る観光地はいっぱいあれども、肝心の時間が40分しかないせいや、高台で10分位ぼーっとしてたせいで、帰りはダッシュでバス停まで向かい、なんとか帰りのバスに間に合うことができた。

高台から見る景色は絶景! 高台から見る景色は絶景!

時間が余りまくるノシャップ岬

宗谷岬から再び稚内に戻り、昨日は暗くて撮影できなかった日本最北端の線路を撮影し、今度はノシャップ岬に向かう。

ノシャップ岬と納沙布岬は読み方は似ているが全然違う場所にあり、2年前の旅行で向かったのは納沙布岬だが、今回向かうのはノシャップ岬である。ノシャップ岬は宗谷岬とは違い稚内市街地から近く、バスも30分~1時間に1本程度出ているので安心である。

稚内駅からバスでなんと10分で着いてしまうが、バス停からはちょっと歩く必要があり、5分ほど歩いて合計15分位で到着。ノシャップ岬にはイルカのモニュメントがある広場、お土産屋、水族館があるのだが、水族館は明日旭山動物園行くのに行く必要あるか?となり、お土産屋も10分位で見終わるし、広場もイルカのモニュメントがあるくらいで他に何もないしで、宗谷岬とは対象的に時間が余って仕方なかった。

ノシャップ岬 ノシャップ岬

時間が余って仕方ない上、観光客も宗谷岬とは打って変わってまばらにしかいなかったので、ノシャップ岬の看板を背景に思う存分記念撮影したり、イルカのモニュメントを変な角度から撮って目が死んでるなーって笑ったり、宗谷海峡を渡る船を眺めたりして時間を潰したのであった。ちょうどフェリーが横切ったので、アレは何の便なのか調べてみると稚内港に14:20に入稿する礼文島からのハートランドフェリーだと分かったり、後は微動だにしないカモメが留まっていたので、10分位にらめっこしてましたね。至近距離まで近づいても微動だにしない可愛いヤツでした。

カモメ カモメ

ノシャップ岬を後にして、次に向かったのは稚内温泉童夢、日本最北端の温泉です。本来ならばここで昼食の予定であったが、なんと今日は食堂は定休日とのことで温泉だけ入った。平成9年開業だけあって中は新しく、地元の高齢者が100円で入れるだけあって半ば老人ホーム見たくなっていたものの、東京のスーパー銭湯と遜色ないお風呂の豊富さと、全方向から高圧シャワーが吹き出すボディーシャワーと言うちょっと変わった設備もあって十分楽しむことが出来た。ただあまり高台に無いために景色がイマイチであるが、日本海を望めるオーシャンビューな露天風呂だった。外の休憩所も静かでリラックス出来、出来るならばここで一泊したいくらいだった。

稚内温泉童夢 稚内温泉童夢

温泉を出た後はまたノシャップ岬経由で稚内駅に戻ったが、時間が20分ほどあったのであることを思いついてしまう。それは稚内港北防波堤ドームの見学である。このドームはかつて樺太が日本だった時代に稚内から大泊までを結ぶ稚泊連絡船の接続通路として作られたものであり、一度は見ておきたかったので時間を押してダッシュで向かった。稚内駅側の入口を見ることは出来たが、残念ながら時間の関係で桟橋側に渡ることは出来なかった。

稚内港北防波堤ドーム 稚内港北防波堤ドーム

ひたすら南下、旭川に戻る

なんとか18:04発の列車に間に合い、後はひたすら旭川に向けて南下するだけである。往路は日本の最北に向かって旅立つためワクワクしたが、復路は一度乗った経路だし旭川に戻るだけ、しかも夜間帯で車窓は真っ暗とあってあまり盛り上がらず、もっぱら車内で開発したりゲームしたりしていた。特にまつ氏との今後のミーティングは結構捗りましたね。

名寄行き普通列車 名寄行き普通列車

稚内から名寄までは3時間45分で、往路は5時間もかかったのにどうしたんだ!と思うが音威子府での1時間のドカ停がないのと、深夜帯なので秘境駅とかは結構通過するのが理由みたいですね。途中の豊富駅では往路に乗った4331D列車と接続。これはまつ氏に言われて気づいたのだけど、どうして往路は気づかなかったのだろうか・・・?上幌延を超えた当たりで完全に日が沈み、車窓が見えなくなると後は作業したりまったりしていたら名寄に着いた。

名寄から先は往路と同じくキハ40で、なんと3両編成だった。ただ1両は開放されておらず回送を兼ねているような印象を受けた。残りの2両もガラガラで、列車全体で数人程度しか乗っていなかった。名寄から先は隔駅停車のような止まり方しており、普通列車なのに快速みたいな運用だった。どっかの鳥取の快速が1駅しか通過しないのとは大違いですね。この車内でも景色は当然真っ暗で何もすることはなく、23:39定刻通りに旭川駅に到着した。

旭川に着いた段階でもう接続列車も、旭川を発車する列車もなく、駅の一日が終わろうとしている所だった。東京でもそうだけど、この終電後の駅構内の雰囲気って結構好きなんですよね。まあすぐ追い出されちゃうから長居はできないんだけど。

終列車後の旭川駅 終列車後の旭川駅

旭川についた段階ではもう夜も遅く、適当に松屋でカレーを食べて本日の宿漫画喫茶に宿泊。旭川は到着遅かったのと、大都市で漫画喫茶あったから旅費をケチりたかったので漫画喫茶にしました。9時間パックで滞在したが、漫画読むふけるのは自重して、3時間位は仮眠取りましたね。もっと寝たかな?忘れてしまった。