ヒラリラー 2015年北海道旅行記

三日目(2015/09/09)

いよいよ今回の旅の折り返し地点にして、最大目的地である納沙布岬を目指す。早朝5時位に漫画喫茶を出たが、とにかく寒い!しかし半ズボンしかないので耐えるしかない…歩いていると温まってきたのか割と気にはしなくなった。橋を渡り、東釧路駅に到着するが…東釧路駅の案内は何処にもなく外見も普通の民家と同じようなレベルでとても駅とは思えないほどショボかった…これが釧路駅の一つ隣の駅なのか…

クイズ!東釧路駅はどれだ! クイズ!東釧路駅はどれだ!

東釧路駅から根室駅までは、快速はなさきに乗って移動した。快速はなさきは早朝なのか都市間列車の割には空いていた。根室駅までの車窓を楽しもうと思ったが、前日寝不足だったためか車内で爆睡してしまい、気づいた時には既に東根室駅の辺りだった。

快速はなさき 快速はなさき

根室駅からは観光バスで納沙布岬を目指す。根室は国境の街らしくロシア語の看板や、北方領土の対岸なので「返せ北方領土」的な看板が非常に多かった。バスで明治公園を過ぎ、一路納沙布岬に向かう。一面の草原であるが、これは海風が強すぎて高い木が育たないかららしい。道中日本最東端の郵便局、学校(厳密には学校跡地)を通りすぎていよいよ納沙布岬に到着。納沙布岬の滞在時間は僅か40分しか取れないので急いで色々な施設を巡って回った。

一致団結感ある 一致団結感ある

他にもツアー客は10人ほどいたが、東京から48時間もかけてここに来てるのは俺くらいだろう、と言うわけでかけた時間分だけ納沙布岬を満喫しなければという義務感が何故かあった。はじめに見たのは北方領土、ガイドによると今日は曇りで水晶島や貝殻島の灯台は見えるものの、国後島や色丹島、爺爺岳は見えなかった。が、最悪というわけでもないらしく、今日の景色は60点くらいとか言っていた。まあ、国後島は見たかったが、雨が降ってなくて貝殻島の灯台が見れただけで満足だったけれど。

貝殻島灯台。もうロシアの統治下と思うと不思議な気分になる。 貝殻島灯台。もうロシアの統治下と思うと不思議な気分になる。

貝殻島の灯台は遠目にうっすらと見える程度であったが、そこはもうロシアの実効支配の地なんだなあと思うと、国境を意識することができた。ツアー客のほとんどは納沙布岬の看板のところにいたが、本土最東端は納沙布岬灯台の所だそうなので、歩いて向かってみると単に納沙布岬灯台としか書かれておらず、実はここが最東端の地みたいな表記も全く見かけなかった。納沙布岬には色々なモニュメントがあり、灯台のと他に北方領土4島をモチーフにした四島の架け橋、これは意外とデカかった。他にも北方領土問題や千島列島を解説した北方館なんてものもあった。納沙布岬で一際目立つオーロラタワーにも登ってみたかったが、時間的に無理だったので残念だった。

真・本土最東端 真・本土最東端

続いては根室十景の一つでもある、北方原生花園へ、この辺も海風によって木が育たないために低い木か草原しかないそうである。ここでは牛やウマが放牧されており、ウマが遠くで草を食んでいるのが見えたが…とにかくウマのフンが通路に多い!ちょっとあるどころではなく、所によってはフンが通路を覆い尽くすレベルで存在したので踏まないように迂回するのが大変だった。景色は綺麗だったけど、ウマのフンのイメージが強すぎる…

ツアーの最後に向かったのは金刀比羅神社である、設立の由来もご利益もパッとしなかったが、展示されていたお神輿はゴージャスだなと感じた。北海道を開拓したと言う高田屋嘉兵衛の銅像もあった、彼の銅像は函館にもあるらしい。

そんなわけで納沙布岬のバスツアーも終わり、根室駅に戻ってきたが、根室本線終点の碑を撮影したりお土産屋を少し覗いたりして列車に乗り込むのが遅くなってしまった。帰りに乗ったのも快速はなさきで、思ってた以上に混雑をしていた。仕方がないので通路側席に座り、寝不足のせいなのか行きと同様で爆睡してたら釧路に着いた。

釧路では時間があったので駅前をぷらぷらして、駅からちょっと歩いたところに本屋があるらしいので10分位かけて向かったら古書店で、お目当ての新刊が置いてあるとはまるで思えないところであった…仕方がないのでまた10分位かけて来た道を戻り、途中のコンビニでおにぎりを買って釧路駅に戻ると、いい感じの時間となっていた。

次に乗ったのはくしろ湿原ノロッコ号で、観光列車である。本当はオープン席型の自由席もあるらしいが、この日は整備のようで自由席は普通の客車だった。いやー指定席券取っておいて良かった…

ノロッコ号 ノロッコ号

塘路までは約40分程度で、のんびりと釧路湿原の景色を楽しむことができた。途中進行方向左側に釧路湿原が見えたので、右側の席をとってたのはちょっと間違いだったかも…けど、左側にも空き席があったので、綺麗な景色が見えたら左側席に移ったりと、割と自由に過ごすことができた。窓を開けられることもできたが、初めは開け方が分からずに車掌さんに聞いたら開けてくれた。オープンカー気分を味わえる列車っていいですねえー

ノロッコ号車内 ノロッコ号車内

あっという間に塘路駅に着き、折り返しで釧路行きの普通列車に乗り換える。塘路駅から釧路湿原駅に戻り、30分ほど山道を歩いて細岡展望台へと向かった。細岡展望台は絶景!…なんだけどそれ以上に蚊が多くて困ってしまった。長ズボンか虫除けスプレーを持っていけば良かったと何度も後悔することになったのであった。

絶景スポット(蚊にとっては吸血スポット) 絶景スポット(蚊にとっては吸血スポット)

細岡展望台やその近くのお土産屋で1時間半ほど時間を潰して、釧路湿原駅に戻ると、次に乗ったのは網走行きの普通列車であった。釧路から網走までを結ぶ釧網本線は本当に日本の端を結ぶ路線であり、大体の列車は一両ワンマン運転で、途中駅まではそこそこ人が乗っていたが日が暮れてくるとほとんどの客は下車し、ほぼ無人状態となってしまった。

網走は、暗かったので街並みはよく分からなかったが、寂れている感じがした。少なくとも駅はそんな感じだった。網走から北見まではまたキハ40の普通列車で移動、時間が時間なので仕方ないのだが、乗客は皆無に近かった。昨日の寝不足のせいか、釧路から北見まではずっと寝てしまっていたのが悔やまれる。少なくとも日が暮れるまでは外の景色を楽しみたかった。

網走は改めて訪れたい 網走は改めて訪れたい

北見までは大体2時間位で到着し、北見駅で十数分停車した後に西北見駅に移動した。北見は網走よりは開けている印象があった。西北見駅は駅舎が公衆トイレみたいな外観で、とても駅とは思えなかった。東釧路駅も民家みたいだったが、それのさらに上をいく駅であった。

西北見から大体30分位歩いて本日の宿である白遊空間に到着、釧路の時と違い一本道なので割とわかりやすかった。満喫の前のコンビニでカップ麺2つとアメリカンドッグ、唐揚げ棒を買って、満喫で食べた。

この日も満喫では寝ないでひたすら漫画読んでた。昨日と違ってヘビーな漫画はやめて、いぬかみっ!を全巻読んだりかんなぎの6巻から最新刊まで読んだりした。そんな感じであっという間に10時間が経過してしまった。

三日目宿 三日目宿