ヒラリラー 2017年北海道旅行記

5日目(8月9日)

突撃!旭山動物園

漫画喫茶に入ったのは日付が変わった0時半なので、9時半までは滞在できるのだが、9時25分のバスに乗りたいので9時位には漫画喫茶を出ることになった。そのため8時位には起きて前日買い込んでおいたやきそば弁当を食べる。やきそば弁当は北海道でしか食べられないので(東京でも最近は売ってるところあるとは聞くが)北海道旅行の時の密かな楽しみになっている。カップ焼きそばには色々あるけど、自分は根っからのペヤンガーなんで基本的にはペヤングしか食べないのだが、北海道に来た時のやきそば弁当は例外ということで食べている。

予定通り9時に漫画喫茶を出て、向かうのは有名な旭山動物園。旭川は何度か来ているのだが旭山動物園に行くのはこれが初めてなので期待している。旭川市内を縦横無尽に走っているのは旭川電気軌道のバス。バス会社なのに旭川電気軌道と言うのはすごい名前だよね。かつては路面電車を主力にしていたのをバスに転換してしまったようだが、ちょっと勿体無い気がするね。同じ北海道でも函館とかは市電が未だに生き残っているのにねえ。北海道の都市は帯広もそうだけど、私鉄やJRと言った近郊電車が無い代わりにローカルなバス路線が幅を効かせている気がする。これだけ近郊移動の需要があるんだから、JR北海道も近郊区間に駅作って本数増やした近郊電車とか走らせればもうちょい収益上がる気がするんだけどね。

旭川電気軌道 42系統 旭山動物園行き 旭川電気軌道 42系統 旭山動物園行き

旭川駅から旭山動物園までは35分、近そうに見えるけれど10kmくらい離れてるんだよね。この旅行を計画した時は北東パスをなるべく有効活用しようとして最寄り駅から歩くことも考えたのだけど、旭山動物園最寄り駅の北日ノ出駅に止まる下り列車は1日に4本だけで、始発が13:44着というトホホな現状なので素直にバスを使うことにしました。バスなら30分間隔で出てる上に、繁忙期は直行便まで出てるし、ホントにJR北海道やる気なさすぎじゃないかな…

旭山動物園には10時ちょうどに着いて、予定所要時間は4時間ちょうど。時間に余裕があるので初めはゆったりじっくりと見て回りましたね。旭山動物園はこれだけ話題なんだからサンシャイン水族館みたいな近代的でオシャレな動物園かと思ったら、結構高校の文化祭みたいな手作り感溢れるPOPや説明が多くて、イメージが結構変わりましたね。とは言え有名な行動展示はアザラシとかペンギンとか大迫力で見えて、特にペンギンが泳ぎ回る横をくぐれる水中トンネルはすげえ!って思ったね。

手作り感溢れる説明 手作り感溢れる説明

コウテイペンギン コウテイペンギン

屋外にはコウテイペンギンもいたのだが、遠くで見るとぬいぐるみのようでかわいいのだが近くに寄って観察するとコイツ結構脂ぎってるおっさんみたいなんだよな…くちばしで痒いとこかいてますし…

他に説明でおおっ!って感じた所に、疑問に思った所にすぐ答えてくれるのがありますね。例えばレッサーパンダは人間の通路の上にかかってる吊り橋の上を自由に通れて、その気になれば自由に脱走できそうだな?って思ったらその疑問に答えてくれるPOPがあったり、カラスが展示されてる横には、なんでカラスを展示してるのか書いてあったりと、この辺りが親切でしたね。

レッサーパンダ レッサーパンダ

ペンギンとアザラシ、ホッキョクグマで大分慣れたのか飽きたのか、後はスルスルっと見ていった。オオカミとかシカとかフクロウとかテナガザルとか…あとキツネやタヌキも飼われてたね。その中でも面白かったのがサル山、ニホンザルの集団行動、毛づくろいしあっている姿や生活風景をぼーっと見てるだけでも大分時間が潰れちゃうね。ただ難点なのがアイツらちょっと臭いんだよね…

最後にみたのはキリンだが、キリンはオスとメスが飼われているけど何故か二匹の間には敷居が…なぜかと思いきや仲が良すぎてケガさせちゃうから様な事が書いてありましたね。そしてキリンの足元に何か小さい鳥が走り回ってるのだが、ホロホロチョウと言う走るのが得意な鳥みたいです。キリンに踏み潰されたりしないんだろうか…と思ったが残念ながらその答えは書いてなかった(笑)

キリンの結、アメリカ生まれらしい キリンの結、アメリカ生まれらしい

石北本線超閑散区間

本来は14時のバスで旭川駅に戻るつもりだったが、思ったよりちょっと早く見終わってしまったので一本早い13時半のバスに乗って旭川駅に向かう。旭川駅に着いたのは14時くらいで、時間もあるので山頭火の本店に行って塩ラーメンを食べることにした。まあ、自分はあまりお腹が空いてなかったのと、2年前の旅行で食べたので初めはいいかな、と思っていたのだがまつ氏が行くそうなので、色々悩んだ末に行くことにしてしまった。

お腹が空いてないと言いつつも、いざ出されてみるとスルスル食えちゃうもんだから自分の腹なんてあんまり当てに出来ないんですよね。2年前と変わらず美味しい味でした。

ラーメンの画像は2年前の旅行記を見てください ラーメンの画像は2年前の旅行記を見てください

さて、いよいよ東へと向かう便に乗るわけだが、2年前に北見から旭川まで乗ったときには待機列に長蛇の列が出来ていた経験から30分前には並ぼうと決心していた。…のはずだが北見とは違い旭川では列車ごとの改札制度ではなかったので待機列そのものがない上に30分前には既に特別快速きたみが入線していた。しかもそこまで乗客がいないので難なく座れたと言う結末。

快速だけど特別快速、これはいかに

快速だけど特別快速、これはいかに 何故宗谷本線のなよろは快速なのに、きたみの方は何故特別快速なのか?その答えは停車駅の少なさにある。何せ旭川から超閑散区間の入り口である上川までの停車駅は当麻だけ、後は全部通過である。流石は特急並みの都市間連絡列車だよな!でもこれ二両なんだぜ…

あっという間にもなく上川に着き、ここから白滝の間は18きっぱー泣かせの超閑散区間である。何故15時なんて遅い時間に旭川を出発したのか?それは特急券を使わずに旭川から網走に行くにはこれが始発だからである。ついでにいうと終列車でもある。上川白滝間は上下それぞれ2往復しか特急券不要の列車が運行していないのである。その内1往復は特別快速きたみで、下り唯一の普通列車は上川6時11分発の、上川に前日入りしていないと乗車できない素敵仕様。ただ、訪問した時期には臨時快速が運転されており、臨時快速のダイヤは旭川20時発の北見23時着である。ただしこの列車だと網走までは到達出来ないので、やっぱりこの旅行的にはこの特別快速きたみが唯一の選択肢になってしまうわけだ。

この区間は伝説的な秘境駅も多く、かつては上白滝・奥白滝・旧白滝・白滝の四駅で白滝カルテットを形成していたが今では白滝駅以外全部廃止されてしまった…2年前に来たときには上白滝と旧白滝は生きていたが2016年に廃止されてしまい、上川~白滝間は石勝線の新夕張~占冠を抜いて在来線の駅間距離最長記録という名誉なんだか不名誉なんだかよくわからん称号を頂いてしまった。

白滝駅駅名標 白滝駅駅名標、真新しいのに両隣駅の張替え跡が石北本線の悲しさを物語っている。

上川から白滝までは特別快速きたみだと40分、普通列車だと1時間かかるわけだが、両方とも無停車なのにこの差はどこから?と思うかもしれないが、廃駅になった信号所で普通列車は特急の対向待ちしてるんですよね。

白滝からは徐々に民家も増えて行き、遠軽でスイッチバックを行って北見を目指す。この頃になるとほぼ各駅停車になって行くわけだが、これは北見周辺の輸送を目的としてるからなんだろうか?

北見に着いたのは18:58、ちょうど日も沈み暮れた頃だが今日はまだまだ東に向かう。乗り換えの列車は知床斜里行の普通列車、この列車も北見出発直後はちらほら乗っていたが、網走到着する頃にはほぼ貸し切りとなった。

北見駅 北見駅

知床斜里行きサボ 知床斜里行きサボ、網走経由なのがかっこいい

網走に着いても、もうちょっとだけ乗車する。今日の目的駅は網走駅でなく隣の桂台駅だ。何故かと言うと今日宿泊するオホーツク・インが桂台の方が近いからである。桂台駅は板張りのホームと待合室、出口すぐそこには道路という凄い構造をしていたが、夜なので写真は上手く撮れなかった。

桂台駅から700mほど歩き、ようやっと本日の宿であるオホーツク・インに到着!ここではこの旅で唯一の連泊をするわけで、つまり荷物をそのまま置いていって良い点で、知床観光を大分楽にすることが出来た。しかもここがこの旅の中で1番ホテルらしいホテルで、ちょっと高めの代わりにまんまビジネスホテルのような客室で、十分旅の疲れを癒やすことが出来た。

客室内1 客室内1

客室内2 客室内2

日も遅かったことから、この日は近くにあるコンビニでカップ麺やおにぎりを買って夕食とし、大浴場に入って11時位に就寝した。