ヒラリラー山陰本線旅行記

2日目(8/23)

起床から余部鉄橋観光

なんとか定刻には起床できました。フリードリンクでコーヒーやジュースを何杯か飲んでからチェックアウト、外はまだまだ暗く朝というより夜でした。福知山駅からは5:04発の豊岡行きに乗車します。ここはまだ電車でして、流石に早朝だからか人もまばらでした。(しかも下り列車ですしね。)福知山から豊岡まで進み、次の走者からはキハ47です!やったね国鉄気動車天国が始まるよ!北海道以来だね!豊岡からは気動車ですが、実は電化区間は2つ先の城崎温泉までで、そこからは本線なのに秘境感丸出しの駅舎がずらりと並び始めましたね。数駅進みついに日本海が見えてきました。風光明媚な鎧駅を過ぎ、列車が余部橋梁を通り過ぎるといよいよ次の観光地である餘部駅に到着です!

キハ47天国始まる キハ47天国始まる

とまあ到着したのは良いのだけれど、かしたんが腹痛とのことでトイレに行ってしまったので、その間にまつ氏と荷物の番を交互にしつつ空の駅を見学してきました。ご利用時間朝8時からになってましたけど、普通に入れましたね、てっきり閉鎖されているのかと…

空の駅の手前には旧橋梁時代に使われていた線路がそのまま残されており、初めて(?)線路の上を歩いたりしましたね。レールの上だけをバランスを取って歩いてみる…なーんてことにも挑戦してみました。やっててアホらしくなってきたのですぐやめてしまいましたけど…空の駅の端の方は金網になっており、鉄橋が足元に見れる仕組みになっていました。ここは柵があるとわかっていても下を見ると怖いですねえ…その時に撮った写真があるのでそれを見てもらえると分かってもらえるとは思いますが…橋梁から望む余部の町並み(村並み?)や日本海は快晴ということも合ってとても綺麗でした。餘部駅から下の集落に降りる途中の坂道の中腹から撮った余部橋梁もこの旅で1、2を争うほどの美しさでした。あと、途中の分かれ道で駅の南側に出られる分岐が合って、その近くにハチがいる旨の看板が出ていたので刺されたらどうしようか…と若干ビクビクしてました。頂上の行き止まり的な所からは余部橋梁を渡る列車が見れそうで、列車を撮影するなら絶好のポイントだなあと思いましたが、残念ながら次に来る列車は自分たちが乗る列車なので、ここから橋梁を渡る列車の撮影は泣く泣く断念しました。

下から見る余部橋梁 下から見る余部橋梁

橋梁を下って下の集落から橋を撮影しようとすると、流石に近すぎるせいか橋がでかすぎるせいかあまりいい写真は撮れませんでしたね。奥にある観音像は昭和末期にここから回送列車が転落して工場を直撃した際の慰霊碑だとか…昔調べた限りだと旧橋梁はその事故の影響で風速制限が厳しくなって運休が多発して、今の橋にかけ直すことになったんだとか…餘部駅が出来たのは橋梁が出来て50年位してからなんですが、よく見るとこの辺の区間って大体田舎ですから駅間距離が5kmくらいあるんですけど、餘部駅だけは隣の鎧駅から1kmくらいしか離れてないんですよねえ、だからもしかしたら地元住民向けというか、観光客向けに作られたんですかねえ…レリーフには地元住民が大喝采してたとか熱望してたとか書いてありましたけど…

下ったら同じだけ登らなければいけないわけで、帰りは登りましたけどこれがまたキツい…旧橋梁なら仕方ないけれど、新橋梁になったタイミングでエレベーターとか橋に併設して作って欲しかったですねえー!と嘆いても仕方ないので登って行き、次は鳥取行きの快速列車に乗車、しかしこの快速、2駅くらしか通過しないんですけどね…北海道の田舎の普通列車のほうがよっぽど快速なのでは…?

沿線の風景は最高だが… 沿線の風景は最高だが…

崩れるヤマノススメこと鳥取砂丘

浜坂での長時間停車を経て、いよいよ鳥取に到着です!私がレンタサイクル借りるところでただでスーツケース預けられるんじゃないかと思って無駄な移動したり、かしたんがちょうどいい時刻のバスがあるんじゃないかとバス停に寄ったりしたせいで結構時間をロスしてしまいましたが、当初通りコインロッカーに荷物を預け、レンタサイクルでは少し高いですが1000円を払って電動自転車をレンタルしたりと当初通りの予定で進めましたね。電動にするかどうか悩みましたが、結論から言うと鳥取砂丘までは碓氷峠よりキツイんじゃないかってくらいの急勾配が連続する区間だったので、坂に強い電動で本当に良かったです。鳥取砂丘についはたいいが、どこに自転車を止めようかと悩みまして、どの店も駐車場はあるんだけど駐輪場はないという有様でありましたが、なんとか砂の美術館に止めることが出来ました。はじめに砂の美術館に寄ろうかと思ったのですが、時間が心配でしたので先に鳥取砂丘に向かうことにしました。

急斜面(キツイ) 急斜面(キツイ)

鳥取砂丘は砂漠と言われるだけの広さがありましたね。一旦下って谷があり、その向こうに砂丘があってそこを超えると海が見える形でした。始めの下り坂から結構ハードだったんですが、その先の砂丘がとても急で、角度的に45度くらいありそうでした。谷には草が生えていてそこだけを見ると普通の草原のようにも見えました。そして45度の急斜面を登ったのですがこれがまたキツいキツい…あまりにもキツかったのでリュックを勢いをつけて投げ、そこまでを手ぶらで登山し、また投げるということを繰り返したりもしましたが、あとから考えると普通に登ったほうがエネルギーのロスが少なかっただろうなあ…と思います。また普通の斜面ならまだしも砂の斜面なんで踏ん張りが効かずに、ズリ落ちてしまうのもこの急斜面砂丘が登りにくい一因でしたね。ただそこは他の人が登ったであろう足跡を使うことで比較的踏ん張りを効かせて登ることが出来ました。砂丘の上から見る日本海は快晴ということもあってとても良い景色!海岸にも行きましてそこで海を眺めてるだけでも一日過ごせそうだなあ…と思いました。結構海岸で砂遊びしてる子や、遠くには泳いでる人もいたので、今度来るときは海パンとゴーグルを持ってきて泳ぎたいですね。行ったからには帰らねばならないわけで、またあの砂丘を登っていきます。大分コツが掴んできたとは言え行きほどのわくわく感が失われていて結構辛かったですね…時間もないので割りと急ぎ目で移動したので辛さもマシマシです。少し離れた休憩所的なところで足を洗いたかったのですが混んでいたので残念…トイレで手の砂だけ洗い落としました。足の砂はしばらくは無視の方向で行きましたが、靴の中に凄まじい量の砂が入っていてこの砂にはフェリー乗船まで付いて回りましたねwww

ハプニング発生と出雲大社

鳥取砂丘からの帰りは下り坂もあって、あまり労力もいらずに戻ってくることが出来ました。まつたんがかなりのスピード狂で、事故ったらどうしようかと結構ヒヤヒヤする場面もありました。駅前に到着し、自転車を返却して急いで砂丘そばを食べました。砂丘そばはネギ抜きって注文したのに華麗にスルーされてしまったりもしましたが、ちくわが入ってたりしてうまかったです。そしてここからは新幹線に続く特急乗車区間!キャラクタートレインに乗車しましたが爆走爆走まさに爆走!…ただ、揺れについてはガタガタ揺れてちょっと怖かったです。そして特急に乗った安心感からか、学生証を前のモケットに入れたまま忘れてしまうという痛恨のミスを犯してしまう…、一緒に入れていたしおりに気を取られていたのですっかり忘れてしまった。おいてきたことが分かった当初は、特急の車内で置いてきてしまったのかそれとも鳥取砂丘の休憩所に置いてきてしまったのか分からず、動揺してしまいましたね。よく考えれば3000円で再発行できるのでそこまで動揺することはなかったのですが、この後のフェリーでこれがないと正規運賃になってしまうんじゃないかと、この後に控えている研究室の合宿で学生証が必要なもので、それのせいでかなり動揺してしまいました。幸いにも問い合わせてもらった所特急の車内にあったので良かったです。これが鳥取砂丘だったら絶望的だったし、切符を忘れてたらこの旅続けられなかったので、まさに不幸中の幸いですね。ちなみに学生証については自宅まで郵送してもらって、後日無事に自宅に届きました。

爆速特急車内 爆速特急車内

そんなアクシデントのおかげ(?)でちょうど時間が潰れ、一畑電車で出雲大社に向かいました。田舎の中小私鉄なんだから銚子電鉄みたいなボロボロっぷりなんだろう…と思いきや電鉄出雲市駅は高架で、比較的車両も新しかったのでビックリ。途中の乗り換えは時間がなかったものの出雲大社行きの電車内ではアテンダントさん(ちょっとかわいい)の沿線解説もあって至れり尽くせりと言った感じで、30分くらいで出雲大社に到着しました。出雲大社前駅のコインロッカーで例によって荷物を預け、出雲大社を見学。因幡の白兎の像とかもありましたが、本物の兎も境内に住んでいるみたいですが、実際に見ることは出来ませんでした。出雲大社は流石に広くてどれが本殿か分かりにくかったのですが、まあひとまずお参りです。次にかしたんに釣られてお守りを買いました。てっきり全員学業成就の御守かな…と思ったら全員バラバラでしたねwこの後続いて出雲そばを食べたかったのですが、午後5時を過ぎていたためか何処の店も閉まっていました…出雲大社も6時位で閉まりますし、その前の大通りの店も大体5時位で閉まっちゃうみたいですねえ。事前調査がまだまだ足りなかったなと実感しました。反省…

出雲大社 出雲大社

続いて国鉄旧大社駅に移動しましたが、1kmくらいだからそこまで歩かないだろうと思いきや、疲れが溜まっていたせいか割りと長く感じました。あと次のバスの時刻も迫っていたからかな?旧大社駅は廃線当時のままで比較的そのままの形で保存されておりなかなか見応えがありました。二等車専用待合室を見学しましたが、と言うと昔日光駅を見学した時のことを思い出しましたねえ…ただ、申し訳程度に椅子があるだけでこれが優等車の待合室なのか…という感じもしました。屋外にあるD51は年季が入っているというか…ボロボロでしたね。大量生産されているとはいえ、少しもったいないような感じもしましたが、まあ維持費も補修費もないんであるがままに任せるしかないんでしょうね。旧大社駅前を離れて再び電鉄出雲市駅に戻ってきました。よく考えたら荷物持っていけば旧大社駅前からバス乗れたのにね、バカだね俺って。電鉄出雲市駅で前日夜に購入したバターロールの残りを食べましたが、出雲そばが白紙となってしまい、このバターロールがあったからこそ深夜まで何も食べないで持ったのだなと思うと、最も助けられたパンでした。

趣のある旧大社駅 趣のある旧大社駅

つかの間の一人旅

出雲市駅にバスで戻った所で、夜のホテルの都合でまつかしとは一旦解散しました。スーツケースを二人は預かってもらって、自分だけ出雲市駅前の温泉「らんぷの湯」に立ち寄りました。その名の通り浴場内はやや暗めのらんぷが6個吊り下がっているだけでほの暗さがムードがある温泉でした。流石に福知山のニコニコカプセルホテルの温泉よりはワンランク上でしたが、風呂の種類が普通の浴場と水風呂、露天風呂、サウナくらいしか無かったですね。サウナがまた狭いのなんので詰め込んでも3人しか入れない上にそこそこ熱く、粘っても6分くらいしか入れませんでした。水風呂も屋外にあり、つぼ湯みたいな感じで一人用の水風呂だったのが結構変わっていましたね。そしてこの水風呂が非常に鉄臭い!入ったら全身が鉄臭くなってしまいまして、シャワーで洗い流さないといけないという…時間もあまりなかったのでサウナと水風呂は各1回ずつしか入りませんでした。

旅に温泉は必需品! 旅に温泉は必需品!

19:30頃に入浴して、乗車予定の浜田行き列車は21:07発でしたので大体1時間ちょいくらいゆったり過ごすことが出来ました。当初は20:22発の益田行きに乗らないと付けないと思っていたのですが、よくよく時刻表を見るとその列車は途中の浜田駅で不自然な30分停車…そして後続の浜田止まりの快速の接続待ちをしていたんですね。そんなわけで21:07発のアクアライナーで浜田駅に向かい、2分程度の乗り換え時間で益田行きに乗車。益田駅に着いたのは23:45くらいで大体3時間近くかかってしまいましたが、これでも二人が乗った便よりも30分~1時間位所要時間が短いとのこと。3時間近く乗っていた割には道中でフォトカノやっていたりぼーっとしたりしていたせいで、あっという間に着いてしまった印象があります。

快速(今度は速い) 快速(今度は速い)

そして益田駅からはまた長い長いマラソンが始まる…訳なんですが、計画段階では益田マラソンとか名づけて難所扱いにしていたのですが、京都鳥取出雲市で散々歩きまくった身としては、キャリーバッグなしの身軽な体で移動するだけなので思ったより楽でしたね。ただせっかく温泉に入ったのに少し汗かいてしまったのが勿体無い気がしました。まあ満喫着いてから温泉で使ったタオルで体拭いたんですけどね。割とタオルは汎用性高いですね。昔の旅人が手ぬぐいを必需品にしてたのもよくわかります。事前調査で45分くらいで到着できるとのことでしたが、予想通り45分歩き、満喫に着いたのは0:30くらいでした。益田の満喫コミックバスターは最近出来たばかりらしく、店内はとても綺麗でした…が、漫画の品揃えは無茶苦茶悪かったですね。今までいろいろな満喫に行ってきたけど過去最悪レベルでした。その分ドリンクバーは充実してましたし、漫画読むのが目的ではなかったので全然良かったのですが…と言いつつもどん兵衛を食べ、斉木楠雄の新刊を読んだりしていたらなんと4時を回ってしまった…旅行中の満喫は寝ずに漫画読んじゃうのが本当に悪い癖ですね。北海道旅行からまるで進歩していない…そんなわけで1時間位仮眠を取り、5時に満喫を出発。本来は6時間パックなので6時半までいられるので、途中快適すぎてもう旅行とかどうでもいいから6時半までいようかな…とか思ったりもしましたが、気持ちを切り替え5時に出発しました。

豪遊!(どん兵衛) 豪遊!(どん兵衛)