ヒラリラー 2018年三江線・別府旅行

3日目(3月20日)

朝5時にホテルをチェックアウト。なんでこんな早朝にチェックアウトしたかと言うと、三江線の始発列車が5:53発だからである。そして三次よりアクセスの悪い江津を乗車地とした理由は、この列車に乗るためにはほぼ江津駅前のスーパーホテルに宿泊するしか選択肢がないからである!三江線は普段は閑散としており、故に廃線が決まってしまったのだが、乗車したのは3/20で廃止まで残り10日のギリギリのタイミングである。なので普通に乗っては激混みになってしまうので、あえて乗車難易度が高い列車に乗ることで混雑を回避しようと目論んだのでした。結果的にはまあまあうまく行きまして、無事に窓際の席に座ることができました。ただ沿線のことをあまり知らなかったのですが、進行方向右側の席を取ってしまったため、景色が崖になってしまうことが多々ありました。早朝に江津駅を出発した便にしては乗客が多く、座席は半分くらい埋まっているくらいのレベルの混み具合でしたね。途中天空の駅として有名な宇都井駅では、何故かスパイダーマンのコスプレをして「ありがとう三江線」ののぼりを持っている人がいましたw

その後も列車は山間部を進んでいきましたが、三次が近づいた9時頃に突然急停止してしまいました。放送によると倒木があったためとのことでしたが、心配したのが接続列車のこと。幸いにも三次駅では1時間余裕をもたせてあるため遅れが1時間以内であれば回復できるのですが、次に乗る芸備線もあまり本数がある路線ではないので、もし乗り遅れてしまうと旅程が結構狂ってしまうな…と危惧しておりました。幸いなことに倒木は30分ほどで撤去され、9時54分に三次に到着しました。案の定折返し列車には長蛇の列ができていて、江津からの始発列車にのって本当に良かったです。ただ三次駅で食事をとる予定だったのですが、30分ではちょっと危ないため見送り、そのまま芸備線のみよしライナーで広島まで向かいました。余談なんですが膀胱もかなり限界に近づいていたので、接続列車よりトイレが間に合ってホッとしました。三江線2両編成だからトイレついてないのね。

三次から先は快速だけあって幹線並みの速度で飛ばし、11時58分に広島に到着。 ここでは30分程度時間があったので急いで肉うどんをかけこみ、列車を撮影する間もなく岩国行に乗りました。岩国からは下関行きに接続し、この下関行きが3時間17分のロングラン列車となりました。新山口を出て新幹線と少し併走すると列車は終着の下関に到着。此処から先はJR九州のエリアに入りまして、関門トンネルを超えていよいよ九州へ上陸です。

下関からは黄色一色の電車より白地に青帯の電車に変わります。一見すると見た目は同じですが中身は115系から415系へ、つまり交直流電車なんですね。常磐線の取手や東北本線の黒磯のように、本州は直流電化されておりますが、九州は交流電化なので、交流と直流が切り替わるポイントがありまして、それが門司駅の手前にあるわけですね。その切替ポイントでは電力が供給されないデットセクションがありまして、最近の電車では内蔵バッテリーを使っているのか通過時にも何も起きませんが、古い415系なんかだと通過中は電気が供給されないので一瞬車内の電気が消えるんですが、それがまた味があっていいんですよね。

電車は終点の小倉に着きまして、2年前の旅行ではここが旅の終着点でしたが、今回はまだまだ終わりません。日豊本線に引き続き乗りまして、17時22分発の中津行普通列車に乗り込みます。ここで終点の中津…までは行かず、途中の行橋で降ります。ここから中津まではソニック43号にのってワープ移動。これを使ったほうが別府到着を1時間ほど早めることができるんですね。追加料金は運賃・料金合わせて1180円也。一駅だけなのでリーズナブルなワープとなりました。車内は普通列車とは天と地の差くらいあるようなふんわりソファー席で、さすがはJR九州・・・と思いましたね。中津からはまた普通列車で移動しまして、別府に到着したのは19時43分でした。別府駅のホームにはなんとあのななつ星が止まっていまして、中のセレブたちがディナーを取っていました。私の方は青春18で東京~別府を8000円くらいでで来て、彼らは九州一周を優雅に数十万円という格差社会ですね。

本日のお宿は温泉旅館・・・は貧乏旅行なものですから当然なく、カプセルホテルグロリアという別府の駅前から歩いて10分くらいのところにあるカプセルホテルに宿泊です。ここは24時間入れる温泉が売りなのですが、なんと水風呂がぬるっとしてるなと思ったら何者かの吐瀉物っぽいのが一面に・・・というトラウマ案件がありました。他の設備とかは良かったですし、イレギュラーな事態なのでこの事は温泉の評価に入れませんでしたが、全くもって嫌な思いをしました。水風呂入ったときに頭まで浸かってちょっと飲んじゃったよ・・・夕食はコンビニ飯のカレーを食べ、カプセルで就寝し、激動の3日目が終わりを告げました。あんまり民度は良くなく、建物の古さも感じられましたが、全体的に掃除が行き届いており、清潔感のある施設だったのが安いわりは良かったです。また次別府に来るときも使ってみたいですね。(水風呂はもう入らないけど)