ヒラリラー 2018年三江線・別府旅行

4日目(3月21日)

いよいよ別府観光の日です。あいにくの雨ですが、どうせ温泉はいるんだから濡れてもいいだろ!と謎のポジティブさで地獄を巡りました。まず駅前で買ったのが亀の井バスの一日フリーパスで、この別府の地は亀の井バスと別府交通のエリアなので、大体亀の井バスが別府の観光地を網羅してくれています。はじめに向かったのが血の池地獄。これは人間の血・・・ではなく鉄成分が湯に溶けているために赤くなっているそうです。いきなり源泉温度が90度オーバーの温泉に出会いまして、その規模に驚きましたね。足湯もありましたが時間があまりなかったのでパスしました。次に向かったのが龍巻地獄、こちらは間欠泉が有名で、観光地用に下でポンプとか仕込んであるんじゃないか?ってくらい見事な噴出でした。これがこんな定期的な噴射が自然に起きているんですから、自然の摂理って不思議ですよね。この噴射する温泉の温度もさらっとオーバー100度なのがすごい。別府の地獄めぐりの八大地獄は大体二箇所に固まっておりまして、北エリアと南エリアは2kmくらい離れていて、歩いていけないこともないですが、バスが高頻度で運転しているのでバスを使ったほうが楽で快適です。おまけにフリーパスがあればタダで乗れる。しかし私は中間点にある柴石温泉に行きたかったので途中までは徒歩で向かう。ここは値段が安い割にはプチスーパー銭湯みたいに蒸気サウナや露天風呂もあるしでクオリティが高かった・・・ような気がします。内部は撮影してないから記憶があやふやになってしまうんですな。ごめんなさい。

そんでもって次に向かうはかまど地獄、ここは他の地獄と比べるとそこまで特徴がないので頑張って立て看板立てまくったり、オブジェを作って独自性を出しているなあという印象です。とはいえお土産屋とか、靴下のまま温まれる岩盤浴や、息を吹きかけると湯気が白くなるスポットの解説とか、温泉卵や軽食が売っててそのまま足湯に浸かりながら食べられるコーナーがあったりとバラエティは一番富んでいて巡っていて一番楽しかったですね。

その次が鬼山地獄、ここは地獄の温泉を引き込んでワニを飼育しているところです。そんな飼育しなくてもこれから行く別府温泉保養ランドにはワニが出没するんですけどねぇ(白目)70歳で死んだ巨大ワニの標本が置かれていたり、ワニが大量に飼育されてたりするんですけど、あんな密集して飼育してたらストレス溜まるんじゃないかなぁ・・・?まあワニだからいいと思うけど。

その次が白池地獄。地味。ここではお地蔵さんがいるほか、熱帯魚とかも地獄を利用して育ているそうです。やっぱり地味。けど海地獄ほどではないにしろ大きな温泉の池はありました。やっぱり水温は90度オーバーで入ったら死にます。ここから海地獄までは少し歩きまして、その間に温泉卵と肉まんを買って軽い昼食代わりとしました。

次は鬼石坊主地獄で更に地味。ここでデジカメのバッテリーが切れてしまい、一時的にスマホカメラでの撮影に切り替え。思ったよりスマホのカメラって画質いいし使い勝手がいいなあと感じる瞬間でもありました。地獄自体は坊主の頭みたいな泡が出るのが有名なだけで、大きな温泉湖もないです。地味。

そして最後が一番派手?で地獄めぐりの目玉と呼ぶべき海地獄です。ここの海地獄はまさに海のような巨大な湖が広がって・・・ってこれは地獄じゃなくて冷たい湖なんですね。お土産屋さんみたいな建物を抜けた先にはもくもくと巨大な湯気がたっている海地獄があり、血の池地獄と並んで別府地獄めぐりの絶景でしたね。あとは海地獄には蓮を育てているビニールハウスや足湯もありましたね。ビニールハウスのほうがちょっと地味でした。

海地獄の入り口にある近代的な建物は1階はお土産屋でしたが、2階は別府温泉が成り立つまでのプチ博物館になっており、明治時代までは厄介者扱いだった地獄をあの手この手で観光地化していく過程や、昭和のはじめの段階で周遊バスなど現代でも通用するような観光施策を打ち出していた油屋熊八って凄いですね。

海地獄を持って地獄八湯巡りは終了し、次に向かったのが別府温泉保養ランドでした。ここは唯一地獄から直接湯を引いているとアピールしているところで、今までの温泉に入れば体がきれいになるという常識をひっくり返してくれたすごい場所でしたね。昭和のまま時が止まったかのような古い館内にお世辞にも手入れが行き届いているとは言い難い施設。そして地獄から直接湯を入れていると名乗るだけある濃厚な温泉でした。あまりにも濃厚すぎてこのあと岡山でスーパー銭湯に入るまで体から硫黄臭が消えず、使っていたタオルに至っては硫黄臭が最後まで取れずに捨ててしまったくらいでした。入浴料が1100円もする割には備え付けのタオルはおろか石鹸すらなし。それどころか「石鹸で体を洗わないでください」という張り紙が貼っておりとんでもないところに来てしまったと思いましたね。湯船は性別ごとの地上部分と、混浴の露天泥湯に分かれており、地上のコロイド湯は普通のお風呂といったところで、滝湯は葉っぱが散乱していて汚く、蒸し湯はミストサウナ的な感じでまあまあ。そして地下の泥湯が今までの常識がひっくり返るような風呂で、まず泥湯だけあって下に3cmくらい泥が沈殿しており、茎や葉っぱや小石が凄く混ざっているので気持ち悪い。混浴エリアに関しても女性の方は衝立あるし、誰も入ってないしで正直気まずくなるだけだから完全男女別にしてもいいんじゃないかなあと思いましたね。露天の泥湯は凄く広いのですが寒いところと熱いところの差が激しくて、一番寒いところだと25度くらいしかなくて少し肌寒く感じてしまう。逆に熱いところは50度近くあって入ってられない。そのまま引き入れているので、噴出ポイントを見定めないとゆったり入っていられない上級者向けのお風呂でしたね。

なんだかんだ言いつつも別府温泉保養ランドを楽しんだあとは市内にある二箇所の温泉をめぐりました。1つ目が駅前高等温泉で、こちらはなんと200円の激安で入れる温泉ですが、タオル・石鹸などは自前で用意しないとダメで提供するのはお湯くらいのところでした。あつゆとぬるゆの2つがありますが、入り口が別なのでどちらか一方にしか入れないというちょっと変わった構造をしていましたね。とはいえ中身は普通の古ぼけた銭湯でした。もう一つが竹瓦温泉で、こちらはなんと100円で入浴が可能!けれど荷物入れには鍵がかからないのでちょっと気が休まらなかったですね。湯船は100円にしてはグッドでした。

別府での温泉めぐりは十分堪能したので、いよいよ宇和島運輸フェリーの深夜便に乗って四国に渡ります。フェリー乗り場はバスで10分程度の場所にあり、23時50分の便で四国へ渡りました。実はこの航路所要時間が2時間半しかないので2時半には八幡浜に到着してしまいますが、深夜便に限り翌朝5時まで船内休憩。つまり仮眠を取ることができます。そのため乗船したらすぐ寝てしまいました。