2日目(8月6日)
弘前観光の失敗談
ちょっと遅めで6時に起床、いつもは12時とかに起床するのだが旅行の時になると朝5時起きとかざらに出来るわけだから、人間やる気になればある程度は出来ますね。まあ、旅行中の寝坊は即旅程の崩壊に繋がるから気を抜けないからなんだけどね。
起床後は前日に購入したサマーヌードルを食べて出発、長苗代駅に列車到着の10分前に到着して列車を待つ。時刻表を見て思ったが鮫駅から八戸までは40分と八高線に似た間隔であることに気づく。こう考えると間隔が長く感じるように思えるから不思議である。到着したのは往路と同じキハ40系、朝の通学時間帯ともあって車内は学生で満員だった。まあひと駅なので問題はなかったが。
八戸線キハ40
八戸からは青い森鉄道で青森へ向かう。途中の野辺地では高校時代に普通列車で北海道に行った時のことを思い出した。あの時は快速しもきたに乗って青森まで行き、青森からははまなすの自由席で札幌まで向かったのだ。2年前の旅行の時も快速しもきたは乗車していないのがほぼ同じ旅程だったが、こちらはあまり記憶に残っていない。やはり昔の記憶のほうが新鮮味がありよく覚えているのだろうか?
野辺地の鉄道防雪林
途中では子供連れが乗車してきて、対面のお婆さんと色々会話していて小湊の水族館に行くようであった。今回の旅でもあまり他の人と話すといったことはなかったなぁ・・・まあ、今回の旅では話し相手のまつ氏がいたので問題はなかったが。
電車は執着の青森に着いたが、青森では僅か13分の乗り換え時間を使ってロッカーに荷物を押し込み、秋田行きの普通列車になんとか乗ることが出来た。
やっぱ奥羽本線の701はショボく感じますね。青い森やIGRも同じ701なのに、塗装が違うだけで工も違うものなのだろうか…いや、オールロングの内装がそう感じさせるのかもしれない。青森から弘前までは僅か40分足らずの短い道のりで、あっという間もなく着いてしまった。
弘前での所要時間は4時間もあり、お城とふらいんぐうぃっちの舞台巡礼くらいだから時間も余って仕方ないだろうと高をくくっていたのだが、その予測は見事外れることになった。弘前駅から弘前城まではやや離れて入るものの100円バスが10分間隔で運行しており、なんの不便もなく弘前城まではたどり着くことが出来た。入り口までは良いのだが弘前城は広いですね!端から端まで歩くだけで一苦労でした。あまりにも歩いたせいでバスじゃなくてレンタサイクル借りてくればよかったと思ったくらいである。
弘前城は無料で一般開放されている弘前城公園と有料区画があり、天守閣の他に藤田記念庭園と植物園が見れるお得なセット券を購入。始めに向かったのが弘前城の天守閣であった。しかしながら天守閣はいま改装工事中で、天守閣が乗っていた石垣を修復するため、上に乗っていた天守閣を地上に降ろしたようだった。天守閣は石垣の上に乗っているからこそ貫禄があるのであり、地べたにそのまま置かれてはちょっと立派な土蔵くらいにしか見えなかった。初めて見た時は近くに看板があった御金蔵なのかな?っとおもってしまったくらいである。天守閣内部もなかなかカオスで、今の移設工事の解説と天守閣の構造の解説がごっちゃになっているせいで、戦国時代の城の防御策の実例を見せている横で現代の油圧ジャッキの解説とかしているし、時代を超えた融合を見ることが出来た。
弘前城天守閣
次に向かったのはふらいんぐうぃっちのある登場人物の実家のモデルとなった石場家、ここは酒屋の一角(土間)を重要文化財として有料で開放しており、入館料100円を払って入ったが、土蔵に犬は寝ているわ、開放されていない生活エリアとは一続きだわで、よくこれ開放しようと思ったなあ…と感じた。ちなみに石場家ですがふらいんぐうぃっちに出てくるのは石渡なおなので、ちょっと名前が違うんですよね。
ここの石場家だが、北門を出たところにあったせいで南門から入ってきた我々としては弘前城を縦に縦走した形になってしまい、この時点でだいぶ時間が経ってしまったのでした。更には共通券を買ってしまったために植物園も見学しないといけないし、藤田記念庭園も行きたい。しかし歩きすぎて足はガタガタ、猛暑で汗はダクダクと休憩せざるを得なかったため、時間が危なくなってきて焦りが見えてきてしまった。
次に見学した植物園であるが、動物園と同じく植物が陳列されているわけだが、夏場であったという点もあるが、素人目には同じような樹木にしか見えずに実に退屈だった。
しかもあまり手入れがされていないように見え、展示の枠に本来の植物が枯れてしまい雑草しか生えていなかったり、逆に大繁殖しすぎて展示枠を超えていたりと自然感の溢れる植物園であった。
更にこの植物園、無駄に広い上に出入口が少なく、奥から出れると思いきや入場口まで戻らないと出られないことが判明してしまいだいぶ時間を無駄にしてしまった。
なんか荒れ放題でした
そのせいで藤田記念庭園に到着した時にはバスの出発時間まで残り30分と言う有様であり、喫茶コンクルシオのモデルとなった大正浪漫喫茶室は若い女性を中心に大行列で、あっこれは無理だな…と思い断念。仕方がないので庭園のほうを見てみると植物園とは比べ物にならないほど綺麗に整備されており、植物園をスルーしてこちらの方を見ればよかったと後悔してしまった。
残念ながらタイムオーバーとなってしまい、弘前駅行きのバスに乗り、弘前での観光は終了することとなった。思うに弘前がここまで見所満載とは思っておらず侮っていたのが敗因だと思う。弘前はまた改めて訪れたいと感じた。次ぎに来るとしたらノクターン号かな?
ここはまた改めて行きたい
青函連絡船博物館
弘前を後にし、次に向かうは青森で、青森はねぶた祭の真っ最中でとにかく人・人・人の大賑わいであった。そんな人々を傍目に向かったのが青函連絡船八甲田丸の資料館。
前々から青函連絡船に興味があったので、弘前よりも楽しみにしていたところであるが、思っていたよりも違うと感じた博物館であった。単なる建物の博物館なら良いのだが、この船は元々青函連絡船の最後の連絡船として用いられていた八甲田丸を改修して作られた博物館であり、船内には昭和30年代の青森の町並みと連絡船を再現した蝋人形がひたすら並んでいた。自分らとしては現役時代の船室や船内の構造が気になっていたわけで、博物船としては現役時代の様子を残しておいて貰いたかったのだが、残念なことに船内はほぼ不気味な蝋人形に占拠されてしまっていた。
味わいがあると言えばあるのだが…
もうひとつ残念だったのがやはり時間制限である。途中でいくつか面白そうなビデオ上映コーナーがあって、そちらのほうがぜひ見てみたかったのだが時間の都合で断念した。更に思っていたよりも順路が入り組んでおり、順路が一方通行だったため最後の車両甲板などは早歩きで見ざるを得なくなってしまった。やっぱり時間配分は大切ですよねえ…
車両甲板
さらば本州
急ぎで青森駅まで戻り、その足でフェリーターミナル行きのバスのりばに向かう。しかしながら予定の時刻を過ぎても一向にバスが来ず、後ろに並んでいた女性が「バスの運行状況を聞いてくるので、もしバスが来たら引き止めてくださいと」言ってバス窓口に向かった直後にバスが来たハプニングもあったが、無事にフェリーターミナルまで到着。フェリーターミナルの入り口は車で直接乗り入れられるように高速道路の料金所のようなチェックインゲートがあるのが面白かった。我々は徒歩なのでそんなチェックインゲートは素通りして、直接フェリーターミナルへと乗り付ける。
チェックインゲート
ブルードルフィン
フェリーターミナルでチェックインを済ませ、乗り込んだのが19:10発のブルードルフィンである。フェリーとバスがセットとなった津軽海峡物語というお得なプランを予約したのだが、お世辞にもフェリーとバスの連携が出来ているとは思えず、フェリー会社とバス会社両方に直接電話をして予約を取るという不親切なシステムであった。電話予約の嫌いなところは予約の確認が出来ない点である。例えば一本便を間違えたとか、一日日付を間違えたとか、後々不安になるものだが、まあ安いプランなので仕方ないといえば仕方ないかもしれない。
乗り込んだブルードルフィンはさすがは新造船と言ったところで、山陰本線旅行の復路で乗り込んだフェリーぴさんとは設備が落ちるが、あちらは30時間以上を船内で過ごすことを想定した作りなのに対し、こちらの乗船想定時間は4時間足らず、それでしてシャワーが完備されているのは僥倖と言えよう。
セットの安いプランなので、もちろん船室グレードも最下層のスタンダード。と言っても枕は付いているし、そこまで混雑しておらず、一部屋辺りに5〜6人程度だったので横になったりとゆったり過ごすことが出来た。
スタンダードクラス
もう一ランク上のクラスに海が望めるビューシートと呼ばれるモノがあるが、7時出発の夜行便とあってまともに外は見えず、横になれるだけスタンダードのほうが良いのではないか?と思ってしまった。
19:10、いよいよフェリーが出港し、本州ともしばしの別れを告げることとなった。北海道旅行なのにここまでくるのに1日半もかかっているのは何なんだろうなあ・・・けれど飛行機でなく鉄路だからこそ弘前や青森で観光できたし、船旅も楽しむことが出来るわけですよ。
そんなことを考えていたら本州はあっという間に水平線の彼方へ消えていき、時間もあまりないのでさっさとシャワーに入ることにした。流石に浴室はないけれど、新造船だけあってシャワーは綺麗だし、満足できましたね。その後はまつ氏はかにめし、私はカップ麺を食べて、船室でゴロゴロしていたらあっという間に函館に着いてしまった。4時間ってあっという間だよねえ
さよなら本州